イベント内容
〓加害者との面接でお困りの現場の方に、朗報です.〓
DV防止法の施行以後、精神科クリニックや相談室に来所するDV加害者が増えており、加害者の心理療法の方法論に関する研修の必要性が高まっています。しかし、加害者は言い訳や自分の考えの正当化などにより変化しにくく、臨床家にとって独特な困難を感じさせます。
この研修会では、DV克服を目指す男性の変化を、丁寧に、そして徹底して促進するための有効なアプローチを提供してきました。関心のある方のご参加をお待ちしております。
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●このアプローチは被害者支援との整合性を大切にしており、被害者の面接にも大いに役立ちます.
●こだわりの強い加害者クライエントを揺さぶり、臨床家のペースに持っていく面接スキルがあります.
●加害者クライエントの面接に関して、戸惑いなく確信をもった方針で運営できるようになります.
●本研究会で学ぶスキルの多くはbrief therapyの応用で、動機づけ面接法のスキルとも共通点があり、他の困難ケースの面接に広く活用できます.
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【第23回例会テーマ:加害者の「自分は悪くない」という、他罰的傾向を克服する工夫】
DV加害者は、他罰的姿勢、すなわち「自分は悪くない」という信念が強いという特徴があります。これは、本人が自覚せずに機能しており、加害者が変化しないための努力であり、援助的関係を破壊する要素でもあり、なかなかに厄介なテーマです。
臨床家が加害者の更生支援を進めていく上で、他罰的傾向へのアプローチには、「加害者を最大限に尊重する」ことと、「巧妙に粘り強く働きかける」ことが必要です。今回、パートナーとのトラブルの典型例を紹介し、この問題を適切に扱うための方針と面接スキルを紹介する予定です。