イベント内容
◇◆ zoomによる開催です.◆◇
天才的な心理療法家=ミルトン・エリクソンは、ブリーフ・セラピーや家族療法の発展に多大な貢献をしました。彼は、困難を極めたクライエントのケースで、個々の方に適した驚異的発想のアプローチを工夫しており、成功率が極めて高かったと言われます。彼のやり方は、熟練した心理療法家に共通しています。例えば、河合隼雄氏(元京都大学教授)の著作に書かれた事例でも、エリクソンに似た非常に巧みなアプローチを使っているのです。
この研究会は、エリクソンの心理療法の購読会です。彼がクライエントにオーダーメイドで創案した工夫のエピソードを知るのは、とてもワクワクする体験です。研究会での意見交換により、豊かな臨床上のコツとワザを発見できること、間違いなしです。学派や立場を超えて、面接が上手くなりたい方のご参加をお待ちしております。
※ミルトン・エリクソンのアプローチは、日本で広く実施されているブリーフセラピーの源泉であり、究極の目標でもあります。ブリーフセラピーを学ぶ方には、ぜひ参加していただきたい講読会です。
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■講読テキスト:澤野雅樹『ミルトン・エリクソン: 魔法使いの秘密の「ことば」』(法政大学出版局)
【本書解説より】ミルトン・エリクソンは医療催眠と人の意表を突く処方で知られ、どれほど厄介な問題でも解決するその手腕は「魔法」とも呼ばれた。「いったい私は何をしたのでしょう?」彼が問いかけるこの言葉が成し遂げるものとは何か。言語と身体のつながり、文と心身のつながり、発話と情緒のつながり、そして言語と人の生死とのつながり──彼の問いかけともに、伝統的な哲学や言語学の境界を超えて、新たな地平に踏み出す。
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〔講 師〕草柳 和之(大東文化大学非常勤講師/メンタルサービスセンター代表・カウンセラー)
【講師紹介】 ●草柳 和之 =========================
▲大東文化大学非常勤講師.メンタルサービスセンター代表・カウンセラー.長年,DV被害者支援に携わると同時に,日本で初めてDV加害者更生プログラムの実践と研究に着手,実践は新聞・TV・雑誌等を通じて広く紹介される.日本カウンセリング学会東京支部会・運営委員.
▲著書に『ドメスティック・バイオレンス』(岩波書店), 共著『標準 音楽療法入門 下』(春秋社),他多数. 家庭裁判所・国の研究機関・自治体・弁護士会・大学・学会等から,幅広く講演や研修会の依頼を受けており, その優れた研修指導は多くの人々から支持されている.長年のDV問題を中心にした先駆的取り組みが評価され、社会貢献支援財団より、平成27年度社会貢献者表彰を受賞した.
資格:日本カウンセリング学会認定・カウンセリング心理士.NLPマスター・プラクティショナー.